スプリンクラー未設置の正殿などが焼失した首里城=1日午前11時12分、那覇市首里当蔵町(小型無人機で撮影)
スプリンクラー未設置の正殿などが焼失した首里城=1日午前11時12分、那覇市首里当蔵町(小型無人機で撮影)

「大家さんは国だ」 首里城、スプリンクラーが未設置だったワケ

2019年11月7日 18:00有料
社会・くらし

 「国が整備した施設で、消火設備は、きちんとしているはずなのに」。10月31日、午前7時半すぎ、県幹部は、県庁で首里城の正殿が焼き尽くされていくテレビニュースの映像を横目に、うなだれた。別の県幹部は、「今回の火災は、想定外だった」と声を落とした。

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首里城が焼失して3年。あの時、沖縄タイムスで事件・事故を取材する社会部の警察担当記者(通称・サツ担)2人は沖縄のシンボル焼失を目の当たりにした。泣き崩れる住民、消火活動に奔走する消防隊員、原因究明に尽力する捜査員―。当時の取材メモを読み直し、写真とともにあの日を振り返る。

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