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首里城、写真100万枚でデジタル復元 東大講師ら3D化プロジェクト「再建までの観光資源に」

2019年11月8日 08:20

 首里城正殿などの焼失を受け、県内外で活動する画像処理の研究者やエンジニア、歴史研究家らが集まり、首里城をデジタルで復元するプロジェクトを立ち上げた。3次元の形状を復元する技術を活用。異なる視点から撮影された写真や動画を募集し、元の姿を再現する。関係者は「焼失前の首里城を疑似体験してもらうデジタルコンテンツとして、実物が再建されるまでの観光資源として役立ててもらいたい」としている。(政経部・島袋晋作、社会部・國吉美香)

みんなの首里城デジタル復元プロジェクトの特設サイトで公開された3Dモデルのサンプル画像

 「みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」と名付けられた取り組みは、東京大学の川上玲特任講師ら有志でつくるグループが立ち上げた。

 素材が多いほど精密に復元できるという。グループは100万枚を目標に、専用サイトを通じて首里城を訪れた際の写真の提供を広く呼び掛けている。

 川上氏の専門は、コンピューターに画像や動画などをどう理解させるかなどを研究するコンピュータービジョン。火災のニュースを目にした時は、研究のため、学会に参加していた。

 「ものすごくショックだった。何か自分たちが持つ技術で勇気づけられることはできないか」と、首里城のデジタル復元を思いついたという。知り合いやSNSでアイデアを呼び掛けると、賛同の声があっという間に集まった。

 知人の誘いで参画した琉球歴史研究家の喜納大作氏は「かつて首里城を復元した際の図面から作り上げることも可能だろうが、みんなが撮った写真で復元するところに意義がある」と話す。

 資料もデジタルで復元して「展示」するアイデアもある。「これをきっかけに多くの人が首里城に思いを寄せ、足を運んでくれることにつながれば」と期待する。

 プロジェクトは、復元にとどまらない。「人に寄り添ったデータ活用にしたい」と、提供した写真や、寄せたメッセージを見られる仕組み作りも考えている。

 川上氏も「みんなの思いで首里城を復元させるプロジェクト。思い入れのあるデータ復元ができたらと思う」と協力を呼び掛けている。

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