那覇市立上間小学校の施設整備の遅れで、子どもたちが運動場や体育館を使えない状況が続いている。運動場は4年前から使用できず、来年3月に卒業を控える6年生はほとんどの期間で運動場がない学校生活を送ってきた。保護者たちは子どもたちの体力面などを懸念しており、「整備が進まない状況が当たり前に続いている」と早期の整備を訴えている。

校舎の前に設置された仮グラウンド=8日、市立上間小学校(那覇市教育委員会提供)

子どもたちが運動する際に使う中庭。後方にある床にはクッションゴムが敷かれている=8日、那覇市立上間小学校(那覇市教育委員会提供)

校舎の前に設置された仮グラウンド=8日、市立上間小学校(那覇市教育委員会提供) 子どもたちが運動する際に使う中庭。後方にある床にはクッションゴムが敷かれている=8日、那覇市立上間小学校(那覇市教育委員会提供)

 上間小は校舎の全面改築に伴い、子どもたちが2015年11月から運動場が使用できなくなった。

 現在は約695平方メートルの中庭スペースで体育の授業を受けたり、運動会の練習をしたりしている。中庭には衝撃を和らげるためにクッションゴムを敷いているが、市の予算不足で全ての面はカバーできていない。

 校舎の前には「仮グラウンド」を造ったが、約280平方メートルと十分な広さとは言えない。

 同小を卒業した娘がいる嵩原史鵬さん(51)は、学校の近くで書道教室を開いており、子どもたちと関わる機会も多い。「先生たちもいろいろ工夫はしてくれているが、次第に子どもたちの集中力がなくなっているのを感じている」と話す。

 安全面にも不安を抱き、「大きなけがにつながってからでは遅い」と危機感を募らせる。

 2人の娘を同小に通わせるPTA会長の運天純次さん(42)は「子どもたちはリレーのルールもうまく理解できていないようだ。子どもたちにとって運動場がないことが当たり前になっていくことが不安だ」と話した。

 6日、保護者たちは市役所を訪れ、市教育委員会の山内健生涯学習部長に早期整備を求めた。

 市教委施設課は18年6月に完成した校舎の工事の入札で3回不調が続き、体育館の整備については今月5日も2回目の不調があったとし、工期スケジュールに遅れが出ていることを説明。「中庭と仮グラウンドでは狭くて十分な運動ができず、望ましい状況ではない」と認め、「児童のためにも早期の発注に取り組みたい」と随意契約も視野に検討を進めていることを明らかにした。