【小橋川慧通信員】南風原町内の中学生10人と新垣吉紀教育長ら3人の沖縄からの国際交流団が10月16日から10日間、カナダに滞在し、西部3都市の県人会を訪問したほか友好都市レスブリッジ市でホームステイした。同市の中学生との交流も行い、10月25日帰沖した。派遣は今回で9度目。

 観光地の視察や県人関係者らとの歓談の日程を終え、滞在4日目にレスブリッジ市に到着すると、3日間生徒が世話になるホスト・ファミリーが紹介された。主に3世、4世の沖縄県人会会員の家族で英語中心のホームステイとなり、かぼちゃで作るハロウィーン用のランタン作りを初めて楽しむ生徒もいた。

 市内のウイルソン中学校での体験入学では、2年生10人が南風原の生徒一人一人に「相棒」として割り当てられ、3日間登校して下校するまで一緒に過ごした。南風原の生徒はカナダの学校について多くを知り、ウイルソンの生徒は沖縄へ関心を持った。

 体験入学最後の日は、南風原の生徒が体育館に集まった約300人の2年生に、英語でスライド・ショーを交え沖縄と南風原を紹介。「南風原音頭」の踊りも披露した。ホウキンス校長が「私と一緒に沖縄に行きたい人」と尋ねると、2年生が一斉に手を上げた。

 そのほかレスブリッジでは、1900年に沖縄から最初に移住した牧志安能さんや沖縄からの移民の先駆者の墓を参拝。生徒らが沖縄とカナダの120年のつながりを実感していた。牧志さんの孫にあたるマーリン・マコーヒー(旧姓・名護)さんも同行した。

 市内の教会で行われた「さよならパーティー」では、新垣教育長は世話になった方々への謝辞の後、ホームステイや体験入学の手配などで協力を受けた金城嘉孝夫妻に感謝を述べた。

 金城さんは「見知らぬ土地に来てホームステイで新しい親戚ができた。君たちは国際人の1歩を踏み出した。その自信を持ち続けてほしい」と生徒たちにエールを送った。最後は全員でカチャーシーを舞ってパーティーを閉じた。

(写図説明)ウイルソン中学校の体験入学で、ホウキンス校長(左端)から同校の「相棒」とともに紹介される南風原町からの国際交流団の生徒=カナダ・レスブリッジ市(横田文夫さん提供)