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首里城 損害保険の評価額100億3500万円 支払いは最大でも70億円

2019年11月12日 11:00

 首里城火災で、全焼の正殿など被害に遭った7棟9施設について、損害保険の評価額が100億3500万円に上ることが11日、分かった。県議会(新里米吉議長)の全議員対象の説明会で、首里城を管理運営する沖縄美ら島財団の担当者が明らかにした。財団が年間2940万円を支払っている保険の支払限度額は70億円で「保険会社が現地を調査し、査定する。評価額は100億円だが、支払額が70億円を上回ることはない」と答えた。

(資料写真)首里城の空撮

県議からの質問に対し、答弁を調整する花城良廣沖縄美ら島財団理事長(右)ら=11日、県議会

(資料写真)首里城の空撮 県議からの質問に対し、答弁を調整する花城良廣沖縄美ら島財団理事長(右)ら=11日、県議会

 建物の評価額は、保険料を決めるために建物の価値を算出したもの。9施設の当時の建設費は正殿で33億円、南殿、北殿など3施設で21億円、黄金御殿など5施設で19億円の計73億円だった。

 財団の花城良廣理事長は、財団の所有する琉球王国時代の美術工芸品1510点の収集費として、寄付などを元手とする「首里城基金」から約16億円を支出したと明かした。少なくとも431点を焼失した可能性があり、被害状況を調査しているという。

 再建後の所蔵物の管理について、財団の担当者は「園外での収蔵を含め、相談したい」と述べ、建物火災による危険を回避する必要性を強調した。

 いずれも比嘉京子氏(社民・社大・結)の質問。

 花城理事長は、首里城公園内の財団従業員147人のうち、被災した有料区域内で働いていたのは約80人で、公園内の別の施設に配置転換し、雇用の継続を維持していくと強調した。

 県の上原国定土木建築部長は「安全性が確保できれば、城郭内の再建状況も県民や観光客に見ていただくべきだという話もある。そういった取り組みもしながら、雇用を確保する」と語った。比嘉瑞己氏(共産)の質問に答えた。

 建物内のスプリンクラー設置で、玉城謙都市公園課長は「スプリンクラーの設置を含め、見直すべきは見直していく」と答えた。

 玉城課長は県から国へ首里城に関する使用料を「年間2億3千万円、四半期ごとに支払う」と説明。有料区域の施設が焼失し、収入に影響が出ることに「使用料の減額を求め、国が認めれば、手続き後、減免できると規定されている」と、適切に対応する考えを示した。いずれも新垣清涼氏(おきなわ)の質問。

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