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「首里城再建を」全国的な機運に 知事会が要請決議 木材調達、宮崎や鹿児島から支援の声

2019年11月13日 16:00

 全国知事会(会長・飯泉嘉門徳島県知事)が11日、首里城の早期再建を国に求める緊急決議を全会一致で可決した。飯泉会長は知事会としても後押しすると明言し、課題となっている木材の調達に関し、宮崎県や鹿児島県などからすでに支援の声も上がり始めている。再建へ全国的な機運が醸成されつつある一方、計画策定は未確定で、国や県の役割分担なども含めた丁寧な議論が必要になる。(東京報道部・大城大輔)

首里城の早期再建を求める全国知事会の緊急決議

 緊急決議は議事次第になかったが、10月31日に首里城が火災で焼失したことを受け、飯泉会長が追加提案した。

 6日に現場も視察した飯泉会長は、知事会後の会見で「首里城は日本を代表する世界文化遺産。日本国民にとっても心のよりどころだ。全国知事会としても早期復元を後押ししたい」と緊急決議の意義を語った。

 呼応するように他の知事からの声も上がり始めた。

 知事会議の合間に、宮崎県の河野俊嗣知事は玉城デニー知事に、課題となっている木材に関し、協力の用意があることを伝えた。

 宮崎県によると、同県はスギの丸太の生産量が28年連続全国1位。全国の約14%を占める。同県の担当者は「宮崎は林業県。沖縄とは住宅用木材でやりとりもある。首里城の再建でスギを使うかどうか分からないが、もしできることがあれば協力したい」と話す。

 同じく九州の三反園訓鹿児島県知事は8日の記者会見で「再建には大量の木材が必要になると思う。要請があれば丸太を含め、木材を提供したい」と述べた。

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 ただ、どの木材を使うかなどの議論はこれから。前回の首里城の復元で主に使われたタイワンヒノキは台湾で伐採禁止のため、政府は国産スギや外国産のヒノキなどの使用も検討するとみられる。

 防火対策の観点から、コンクリートを使うことなども取り沙汰される。ただ、政府は首里城跡を世界遺産に登録しているユネスコの反応も注視する。

 「世界遺産の上に立つ建物。簡単にコンクリートにしましょうという容易な議論にはならない」と話し、大量の木材を使うことは避けられない見通しだ。

 再建計画策定に当たり、国が中心となって県や那覇市などと連携する方針だが、政府は木材の選定などを含めた有識者委員会の開催も視野に入れる。衛藤晟一沖縄担当相は「設計段階で2~4年かかる」との見通しを示す。

 ある政府関係者は「いろいろな意見が出てくるかもしれないが、できる限り早く、かつ地道に進めるしかない」と語る。別の関係者も「息の長い取り組みになる。英知を結集しないといけない」とした。

(写図説明)首里城の早期再建を求める全国知事会の緊急決議

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