沖縄振興開発金融公庫(川上好久理事長)、琉球銀行(川上康頭取)が出資し、りゅうぎん総合研究所が運営する「BORベンチャーファンド」、沖縄タイムス社(武富和彦社長)の3者は12日、那覇市の同公庫で会見し、バイオベンチャー企業のフルステム(那覇市、千葉俊明社長)に出資したと発表した。出資額は沖縄公庫が4千万円、BORとタイムスは非公表。

フルステムの千葉俊明社長(右から2人目)と、沖縄タイムス社の上間正敦総合メディア企画局長(左)、りゅうぎん総合研究所の武田智夫調査研究部長(左から2人目)、沖縄振興開発金融公庫の當間直治新事業育成出資室長(同3人目)ら=12日、那覇市の同公庫

 フルステムは再生医療に必要な幹細胞を自動培養できる装置を開発し、一般治療への普及を目指している。従来、人手を掛けて培養しなければいけなかった幹細胞を独自の技術で量産化し、500万円以上かかる膝関節の修復治療を150万円台でできるようにしたという。

 出資金は装置の国内製造や販売活動に充てる。2020年から培養した幹細胞の安全性を実証し、一般のクリニックでも治療が受けられるようにする。21年以降、販売を拡大し、23年には売上高80億円、純利益38億円を目標にしている。

 千葉社長は「多くの患者が再生医療を受けられるようにしていく。沖縄を幹細胞製造の技術拠点にして、世界へと広げていきたい」と意気込んだ。