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「本当に燃えてしまったんだ」成長させてくれた首里城 高校生のガイド「絶やしません」

2019年11月14日 18:00

[首里城と私]興南アクト部 高校2年生の仲村篤紀さん・大蔵香澄さん

ガイドで足しげく通った首里城の「歓会門」の前で思いを語る仲村篤紀さん(左)と大蔵香澄さん=8日、那覇市首里

 「首里城ガイドは絶やしません」。そう口をそろえるのは興南高校2年の仲村篤紀さん(17)と大蔵香澄さん(17)。県外の修学旅行生らへの首里城ガイドを続けてきた文化系部活「興南アクト部」の部員だ。興南中・高校生約40人が在籍する。火災から2日後、首里城の周囲を歩いた。「その時、本当に燃えてしまったんだと感じた。でも、落ち込むよりやれることを考えたい」と語った。(社会部・國吉美香)

 部長の仲村さんは中学1年で部活に入った。人前で話すことが得意ではなかったが「沖縄に来たのだから楽しい思い出をつくってほしい」と先輩たちのガイド方法を見て学び、初対面の人とどう交流すればいいのかを考えた。今では後輩たちへガイドを教える立場で、生徒会長も務める。「首里城は自分を成長させてくれた。首里城がなかったら今の自分はないんです」とはにかむ。

 副部長の大蔵さんは嘉手納町出身。「小さい頃に行ったくらい」だった首里城も、何度も足を運ぶうちに愛着が湧いた。お気に入りは正殿内にある遺構をガラス越しにのぞける場所だ。「本当の世界遺産はここ」と説明すると、みんなが感心したように聴き入るのがうれしかった。「自然と私の中で誇りが育っていた。首里城が教えてくれたんです」と振り返る。

 首里城が燃えた今の課題は、今後の部活動をどう継続するかだ。同部では、火災2日後に修学旅行生向けに写真を使ったバーチャルガイドを開いた。これからも、校内で首里城を再現するなどさまざまなガイド案が上がっている。

 大蔵さんは「火災後悲しみが広がり、いろんな世代で首里城は大事な存在なんだと気付いた。再建された首里城で、後輩がガイドをしている姿を見たい。その時には、今のメンバーで集まろうって話してるんです」と笑顔を見せた。

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