「学校近くの首里城の火事を消してくれてありがとうございます」。那覇市の城西小学校4年生約120人が14日、中央消防署を職場見学で訪れ、消防隊員に感謝を伝えた。城が燃えるという未曽有の消火活動に尽力した隊員たちは「こちらが感謝したい」と答えた。

那覇市の中央消防署を職場見学後、記念撮影に納まる城西小4年の児童=14日、那覇市銘苅

 城西小は守礼門のそばにある。火災が発生した10月31日は火の粉が近くに飛び、消火活動のために登校時間を1時間遅らせた。玻名城碧海さん(10)は「遺産が焼けて悲しかった」と振り返る。

 職場見学は火災前から予定されていた。消火活動は子どもたちの心にも残っており、消防隊員の働きについて事前学習して臨んだ。石嶺伝真さん(10)は「首里城でも消防隊の人は活躍していた」と話す。

 この日、消防隊にお礼を伝える寄せ書きも贈った。代表して大里優依さん(10)が「悲しかったり、悔しかったりいろいろな思いをしながら消火活動をしてくれたと思います。私たちのために勇気を出して消火していただきありがとうございます」とあいさつした。

 張本昊楽さん(9)は、父親が2日に首里城近くの公園で見つけた消防隊の手袋を返却。「中央消防署の消防士さんのものじゃないかもしれないけど、それでもお返しできたらいいなと思いました」と心を込めた。

 消火活動に当たった同署の富名腰健太さん(34)は「子どもたちから感謝され胸に響いた。こちらが感謝したい」と話した。