そして「阿波連ビーチ」では、遊泳区域内でも存分にサンゴを見ることができ、小さなお子さんでも浮き輪に捕まりながら海の中をのぞけば、気軽にサンゴ礁を楽しめます。

 さらにダイバーの憧れである、年に一度ミドリイシの「産卵ショー」を両ビーチで毎年確認できています。「サンゴの産卵」はテレビや新聞でもよく紹介されますが、実際に生で見ると、サンゴのバンドル(精子と卵が入ったカプセルのようなもの)が最初はパラパラとでてくるのですが、産卵が始まるとあたり一面に広がり、星空を眺めているように気分になります。海中から水面を見上げると、天の川のようにバンドルの川ができていて、本当に宇宙の中に入っている気分になります。そして、そのバンドルを魚達がここぞと言わんばかりにパクパクと食べていて、ほんの30分ぐらいの時間ですが、そこには生のドラマが繰り広げられます。

毎年1月~3月、クジラが子育てや出産、そして出会いを求め、この慶良間諸島の海に集まってきます。オスが何頭も集まりメスを求めて戦うシーンや、子クジラを守ったり、子クジラに生きていくために必要なことを教えるシーンが見られたりします。

 私が2000年に研修生として渡嘉敷島に来たのですが、渡嘉敷島が慶良間諸島の島ということも知らず、単純にきれいな海で働きたいと思っているだけでしたが、海と島に触れ合うと、そこには、単純にきれいという言葉だけでなく365日毎日違う海の色、空の色や夕日を見せてくれます。そしてさらに、ダイビングをしていても、毎日透明度が違い、そこに生きている魚の動きや、時期によっては婚姻色の魚や捕食シーンも見られます。ありのままの自然を自分の目でみると、この素晴らしい慶良間諸島の海に合えたことに感謝します。

 そんな慶良間諸島が国立公園に指定されることは誇りに思い、そして自慢できます。しかし、この守られて行くべき海もたくさんの問題を抱えているのです。