那覇市と南風原町のごみ処理施設「那覇・南風原クリーンセンター」(南風原町新川)内で、廃棄物の灰からメタルを生成し資源化する作業の途中で引火し散水設備などが燃える事故が発生していたことが15日、分かった。出火は13日午前9時37分ごろに発生し、同44分ごろに施設の作業員によって消し止められた。けが人や処理作業への影響はない。一方、センターは出火を消防に通報していなかったほか、市や町への連絡は翌14日だった。同日、施設を視察した那覇市議らは「首里城火災の後にもかかわらず危機管理意識が欠けているとしか言いようがない」と問題視している。(社会部・比嘉桃乃)

溶けた散水を操作するボックス=15日、那覇・南風原クリーンセンター

火は高さ3メートルにまで上がったという=15日、南風原町の那覇・南風原クリーンセンター

那覇・南風原クリーンセンター 出火発生場所

溶けた散水を操作するボックス=15日、那覇・南風原クリーンセンター 火は高さ3メートルにまで上がったという=15日、南風原町の那覇・南風原クリーンセンター 那覇・南風原クリーンセンター 出火発生場所

 出火があったのは廃棄物の灰から生成したメタルを資源化するコンクリート造りの部屋(メタルヤード)。センターによると、炎は一時高さ3メートル近くまで上がり、作業員2人が消火器で消火作業に当たった。同ヤードの隣には非常用発電機室があり、燃料もあった。

 出火のあった日、センターは消防に通報しておらず、消防法で定められた通報体制が守られていない可能性がある。一般の人から14日に消防本部に通報があり、15日午前、東部消防組合消防本部と与那原警察署が現場の状況を確認した。

 センター所長で那覇市・南風原町環境施設組合の仲間好彦事務局次長は出火原因について、ヤードに工具を載せるプラスチック製のパレットを置いていたことで引火したと説明。メタルは生成中に1500度の高温を発するといい「本来、置いてはならない所に可燃物を置いてしまった。ヒューマンエラーであり、反省しなければならない」と釈明した。

 同センターは、那覇市と南風原町が廃棄物の共同処理を目的に2006年4月に開設。運営主体は同施設組合(管理者・城間幹子那覇市長)で、管理は民間業者に委託している。