沖縄振興開発金融公庫(川上好久理事長)は19日、琉球銀行(川上康頭取)が出資するBORベンチャーファンド、りゅうぎん6次産業化ファンドと協調し、沖縄工業高等専門学校発のベンチャー企業シルクルネッサンス(伊東昌章社長)に出融資を実行したと発表した。

今後の事業展開に向け抱負を述べたシルクルネッサンスの伊東昌章社長(左から3人目)と、同社への出融資を報告した関係者ら=19日、沖縄タイムス社

 シルクルネッサンスはカイコ由来の抽出液を用い、目的に応じたタンパク質を短期間で作る技術と、再生医療研究に有用な「高分子セリシン」の製造技術を持つ。

 今回の出融資で総額約6千万円を調達した。創薬や再生医療を支援する事業の基盤を強化する上で必要な研究者や事務員の人件費などに充てる予定だ。

 同社は2018年1月に設立。今夏には、総合食品メーカーの大関(兵庫県)とタンパク質の受託合成サービスを開始するなど、事業を本格化させている。

 同日、出資関係者らと沖縄タイムス社を訪れた伊東社長は「最終的には創薬企業になることを目指している。10年後にはその方向性にめどを付けたい」と抱負を述べた。

 出資者らは人材や各種制度の紹介、企業とのマッチングなどを引き続き支援する方針。関係者らは「沖縄発で、しかも世界に通用する技術を持った企業を地元の支援機関がサポートする成功モデルにしたい」などと、今後の同社の発展に期待を寄せた。