宮古島市伊良部の国仲橋付近で18日夜、「ウランペレット(核燃料棒)」と書かれた物体一つが見つかった。玉城デニー知事が災害派遣要請した陸上自衛隊第15旅団の隊員が19日早朝に放射線を測定したが線量値はゼロだった。経済産業省資源エネルギー庁は同日、約15年前に全国の小中高校などに配布した「燃料見本キット」の一部の可能性があるとの見方を明らかにした。放射性物質を含まない模擬品という。一方、県警は「現時点で同じ物なのか確認できていない」としている。

宮古島市で見つかった「ウランペレット(核燃料棒)」と表記されている物体。プラスチック製の筒状の中に黒い物体やバネが入っている=19日、宮古島警察署

メルカリで出品・購入されていた「エネルギー教育用 燃料見本キット」。中に入っている「ウランペレット」と記載された物体が宮古島市で発見された物体と酷似している

宮古島市で見つかった「ウランペレット(核燃料棒)」と表記されている物体。プラスチック製の筒状の中に黒い物体やバネが入っている=19日、宮古島警察署
メルカリで出品・購入されていた「エネルギー教育用 燃料見本キット」。中に入っている「ウランペレット」と記載された物体が宮古島市で発見された物体と酷似している

 宮古島市伊良部の国仲橋の船着き場近くの岩場で住民が見つけ、18日午後9時ごろ宮古島署に通報した。玉城知事は19日午前3時10分ごろ陸自に派遣を要請。陸自宮古警備隊16人車両6両態勢で出動し放射線量を測定した。

 県警や宮古島署によると、発見された筒型棒状の物体の長さは約20センチ。プラスチック製で、直径約1センチの筒の中に黒い物質やばねが入っている。筒の半分は長さ9・5センチの金属に覆われ、スライドして動かすことができる。宮古島署で一時保管し、今後の取り扱いは関係機関と協議して決める。

 物体は、過去に経産省資源エネルギー庁が高校生向けに教材用で配布した「燃料見本キット」に酷似している。同庁は19日「配布先のリストなどは残っておらず、どこにどのくらい配布したかは確認中」とコメントした。

 原子力規制庁の担当者は「核燃料ではない可能性が高いと思われるが、情報収集をしている」と話した。

 教材キットの使用について宮古島市教育委員会は「使ったという事実はない」と回答。市内4高校も「教材キットを使用したことはない」と回答した。