名護城一帯の桜は毎年1月に満開になり、県内外から多くの人が「日本一早い春」を楽しみに訪れる。桜が咲き誇るまちづくりを目指す「名護さくらの会」は、ボランティアで肥料を与え、雑草の除去などの育樹活動を実施。儀保充会長は「きれいな桜で歓迎したい」と話す

▼一方、今話題の「桜を見る会」は、税金を使って新宿御苑で開催される首相主催の公式行事。各界で功績のあった人を慰労する目的で、酒や食事が無料で振る舞われる

▼今年4月にあった会の出席者は約1万8千人だった。その内、安倍晋三首相の推薦は約千人、自民党関係者の推薦も約6千人。テレビに映る招待客は、まるでアイドルのファンの集いのように悦に入っているように見える

▼招待客は年々増加し、今年の支出は約5500万円に上る。首相官邸のホームページにある桜を見る会での首相あいさつは、まるで選挙演説だ

▼安倍首相の通算首相在職日数が憲政史上最長となった20日、市民団体が公職選挙法と政治資金規正法違反の疑いで、首相に対する告発状を東京地検に提出した

▼支持者を堂々と接待する会は私物化であり、長期政権のおごりとしか言えない。災害や消費増税で庶民は切り詰めた生活をする中、税金を使うべきところは他にある。桜を楽しむなら、身近な人と見る名護城の方が断然いい。(吉川毅)