好奇心旺盛な子どもたちの着眼点やアイデアに新聞作りへの元気をもらった。人工知能(AI)やSDGs(持続可能な開発目標)、日韓関係、認知症高齢者、安室奈美恵さん関連など若い感性が捉えた記事はバラエティーに富んでいる

那覇市久茂地のタイムスビルで24日まで展示されている第9回県新聞スクラップコンテストの優秀作品。それぞれの記事への感想や意見も興味深い

▼琉球大学付属小学校6年の長邉真央さんは渡嘉敷海域でのサンゴの産卵の記事を読み、地球温暖化を憂うサンゴの気持ちを代弁する物語を書く。「快適な暮らしが壊されている。子孫が幸せに生きられるか悩んでいる」

▼宮古島の「パーントゥ」の記事に「臭い泥を塗られるよりも自己管理して健康に過ごしたい」と書いたのは城北小学校3年の當山瑠唯(るい)さん。ユネスコ無形文化遺産への登録や観光客とのトラブルに触れ、「伝統を守ってほしい」という母親との感想の違いに気付き、驚いた様子がほほ笑ましい

▼若者の活字離れが叫ばれる中、最多の3669点の応募があったのは心強い。NIEに取り組む各学校や教師らの理解や研究が進み、新聞が「生きた教材」として着実に活用されていると感じる

▼子どもたちが新聞を通して考えたことがジンブンに変わるさまを多くの人に見てほしい。(石川亮太)