沖縄県公立学校教職員の受験者が8年連続で減少している。かつて「教職」は憧れの職業の一つだった。教員を目指す学生や教員関係者は受験者減少の背景に、教育課程外の部活動の顧問などを強制されることや、長時間労働があると指摘する。「このまま続けば志願者はさらに減る」と懸念の声が上がっている。(社会部・徐潮)

県公立学校教員選考試験の校種別受験者数

 教員を目指す県内大学教育学部4年の男子学生(21)は「同じ教育学部の学生でも教員を目指す人が少なくなっている」と話す。

 男子学生は最近の中学教員の採用試験の面接では「部活動を持つことは可能か」と質問されることもあるといい、「民間企業なら『サービス残業ができるか』と質問しているようなものだ。社会では働き方改革が進められているのに、教育現場は全然変わっていない」と批判した。

 自らは学校を中から変えたいと教員志望は堅持する。一方、「教員の長時間労働が子どものためにいいんだとの風潮がある。本当に子どものためになっているのか疑問だ」と話した。

 教育学部に在籍する別の学生(21)は、民間企業への就職を決めた。「教員になりたかったが、教育実習などで学校の実態を知り疑問に思った」と振り返る。

 早朝に登校して生徒を迎え、1日の授業を終えた後は生徒指導や事務作業、部活動の見守りをして夜遅く帰宅する。家でも翌日の授業計画を立てなければならず、実習期間中の就寝はいつも夜中だった。「体が持たない。自分には向かないと思った」と語った。

 高教組の福元勇司委員長は「教員が本来やるべきことに専念できる環境を取り戻さないといけない。地域や家庭、行政が一体となって魅力的な教育現場づくりに取り組むべきだ」と求めた。