【久高泰子通信員】フランスの教育テレビチャンネル「フランス5」はこのほど、健康長寿の人々が多く住む地域「ブルーゾーン」を紹介する番組シリーズの沖縄編を放送した。医師のバンサン・ヴァランデュークさんと料理人のアンジェル・フェルー・マーグさんが案内役を務めた51分のルポ。欧州でも沖縄の長寿がメディアで脚光を浴び、沖縄に関する著書やテレビ、ラジオなどでの報道が続き、世界で注目を集めている。

 ルポは沖縄の地理的説明から始まり、「太平洋の片隅にある沖縄は昔から長寿で知られ、親交のあった中国の皇帝はその秘密を探るために密偵を送った」と紹介。長寿の秘訣(ひけつ)は沖縄の食事にあるとして、金武町の山城清子さんの伝統料理店で健康長寿食メニューやゴーヤーなどの地元野菜を取材した。山城さんが兄弟を戦争で亡くしたことから、沖縄戦の映像も流れた。

 大宜味村の101歳の高齢女性の紹介では、畑で収穫した野菜を自転車の荷台に乗せ、料理店に配達する様子のほか、毎朝のラジオ体操や仏壇へのお祈りなどの日常生活に密着。「50〜60歳はつぼみで70〜80歳は花盛り、米寿を過ぎても元気で、100歳まで病気を知らない」と歌う映像を映した。

 番組は沖縄の伝統的な食生活を世界に紹介した「The OKINAWA PROGRAM(オキナワ・プログラム)」の著者、鈴木信博士へもインタビュー。「なぜ沖縄長寿の研究を始めたのか」との問いに、鈴木博士は「沖縄に医者は少ないが、非常に元気な100歳以上の人たちが多いと聞き興味を持った」と答えた。

 鈴木博士への取材と合わせて番組では、沖縄の長寿に食生活、身体活動、社会的連帯、スピリチュアルの四つの要因があると説明。最近では欧米的な食生活で、長寿が危うくなっていると指摘した。

(写図説明)フランスのテレビ番組の取材に応え沖縄の長寿について話す鈴木信博士(左)