沖縄県浦添市が検討する深夜の子連れ飲食の制限について、教育や福祉などに関わる関係者や市民が意見を述べ合う大円卓会議(市主催)が26日、市内であり、約100人が参加した。「子連れで深夜に飲食する事情を掘り下げるべきだ」「子どものためという視点が必要」などの意見が上がった。

深夜の子連れ飲食について議論する参加者=26日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール

 市は円卓会議で出た意見や来場者アンケートの結果を踏まえ、条例化や罰則の有無、宣言や白紙に戻すことを含めて方向性を見いだす予定。

 松本哲治市長は前提として「酒やたばこがある場所で、子どもを同席して集団で飲食する場面を想定している」と説明。例として模合や部活動の打ち上げを挙げた。深夜の時間帯について市は、市民の意見などを聞くとしている。

 登壇者で浦添中学校の内田篤校長は「子どもを守る社会の雰囲気をつくれないか」、市PTA連合会の荻堂盛嗣会長は「模合や部活の打ち上げは昼に時間をずらすなど工夫できる」と提案した。

 一方、まちづくりうらそえの大城喜江子代表は「ひとり親で働き、帰りが遅くなって子連れで居酒屋に行き着いたり何か事情があるはずだ」と述べ、親の就業状況などに配慮するよう求めた。琉球大学教育学研究科の上間陽子教授は「どういう人が子連れ飲食をしているか分からないまま、施策を打つのは問題」と訴えた。

 楽しい算数教室「算算○」の中村智治代表は「子どものためという視点を忘れてはいけない」、県飲食業生活衛生同業組合浦添支部の狩俣博美支部長は「市内で規制すると市外に客が流れる心配もある。全県で取り組むのはどうか」と述べた。

 来場者も数人ずつの班に分かれて意見交換。「背景の掘り下げが必要。性急に答えを出さずに議論するべきだ」「居酒屋に子どもがいる光景は異常」「午後9~10時までに帰宅を促すキャンペーンや宣言は良いのでは」などの意見が出た。