若手の立場から冲縄の課題について書いてみない? そう、ダイモンカップを立ち上げた経緯とか、思いとか…」

なんてこった。千載一遇の好機がやってきた。
「書きます!」

 そう言って4カ月。年末にオファーを頂いてから、新年どころか新年度を迎えてしまった。沖縄タイムスの担当者も紹介してもらった先輩も、そろそろ見限ってもいい頃だ。初稿の書き出しは冬季オリンピックがネタだったが、あの感動の涙はもう使えないので書き直してみた。これを原稿にできなければ、次の書き出しはワールドカップになってしまうだろう。自分自身がやっていることを評価するのはなかなか難しいことだが、まずは自己紹介がてらダイモンカップについて紹介したい。

 私は「応援×感謝の見える場所づくり」をコンセプトに、「ダイモンカップ(daimonCUP
 http://daimon-okinawa.com/daimon-cup/)」という子育て世代の女性を中心にしたフットサル大会を主宰している。ママさんたちは選手としてだけではなく、試合の合間にあるパフォーマンスのダンサーやDJとして、また、ネイルやフェイスペイントのブースでも大活躍する。さらに、いつかママになるかもしれない10代現役サッカー部チームや、運動不足の解消以上に打ち上げを楽しみにしている20代社会人チーム、そしてそんな彼女たちを支えるイクメン&イケメンサポーターたちが一緒になって、1年に1度の晴れ舞台を盛り上げる。

 オリンピックやワールドカップを目指す日本代表じゃないけれど、次の目標があるからこそ日々の練習に意味がもたらされる。それによって、それぞれのチームが長く続いてほしいと願い、作った大会だ。