ダイモンカップは単なるスポーツ大会ではなく、3つの「機会作り」を仕掛けてある。1つは、コミュニティを維持するための「機会作り」。次に、困ったときにアクセスできる情報やNPO団体・女性支援団体、企業の取り組みなどを知る「機会作り」。そして最後に、新しいライフスタイルのモデルに触れるための「機会作り」である。今回は、1つ目のコミュニティを維持させるための「機会作り」という点に絞って紹介したい。

 コミュニティの維持という点を考えたとき、活動を続けられる環境作りには2つの関係性が大きなポイントになる。1つは、チームとの関係性。既に述べたが、個人やチームの活動へのモチベーションの維持が必要だ。そして2つ目に、理解あるサポーターとの関係性である。

 ママたちが試合に出て1日をエンジョイするというとき、子どもの面倒を誰が見るのか、ということがポイントになってくる。そこには夫、家族や友人、きょうだいらの協力が欠かせない。10代の選手が試合に出るときも同様だ。送迎してくれる両親や祖父母、もちろん、たまの休みをフットサルに費やすことに理解を示すパートナーの存在も大切だ。そんな彼女たちの輝く姿を、応援席でノンアルビールとつまみを持って楽しんでもらおうというのがわれわれ流のおもてなしだ。

 趣味の時間を含め、私たちはお互いの生活を支え合っている。自分らしい生活は、周りの理解があってこそ、だ。このような関係性は、特に女性の場合、仕事選びにおいて必要不可欠になってくる。子育てや社会参加の場に、サポーターをどうやって巻き込んでいくのか。

 「女性の活用」が叫ばれる昨今。「使い捨て」と同義ではない女性の働き方を考えるためにも、環境づくりや生活基盤の安定は欠かせない。周囲の育児や家事への参加や社会復帰、趣味の時間の確保を含めて、実際に活躍している場所をみて参加してもらうことで巻き込んでいきたい。大会趣旨や意図に賛同してくれるスポンサー企業とともに、その誰もが働きやすく活躍しやすい環境づくりに貢献できるようになればうれしい。