2人はなぜ圧倒的な支持や評価を得るだけの人物に成長したのか、共通点を探してみた。

 まず(1)自分の興味があることに対し決して妥協せず理想を高く掲げ、グローバルな視点で問題意識や探究心を持っていること。次に(2)他人を自分のファンにさせる力を持っていること。そして(3)創造や研究、改善に対する情熱をただただ純粋にストレートに強く秘めていること―だ。

 Leap Dayの特別ゲスト、ビートラックス社のブラントン・ヒルCEO(http://btrax.com/jp/about-us/)も(1)について講演で話していたが、いかに早期に自分の興味・関心のあることを好きになり、のめり込むことができるかが重要だ。「何となく」といったレベルではなく、この分野で飯を食えるぐらいの情報力を保有していたり、経験を積み重ねていたりしているかどうか。高校生にそんな人いるかと思われる人もいようが、2人がそれを体現してみせている。

 (2)のファンにする力だが、これこそ一夜漬けでできるものではない。2人は主張が強い。自分の分野に関しては、持論を何時間でも展開させるだけの引き出しがある。ところがそれだけでなく、気配り、協調性、使命感にあふれたポジティブな言動が身に付いており、大学生や年長者を巻き込むだけの力も持っていた。要は尖っているくせに、人間として絶妙なバランスも兼ね備えているということだ。

 どんなに技術に秀でていても、得意分野があったとしても、周囲を巻き込む力や、この人に協力したいと思わせる力がないことにはリーダーにはなれない。実際に今までのfrogsでも見てきたが、学校内外のコンテスト等では優秀と言われる人でも、人間力が弱いことで孤立したり、共感を得ることができなかったり、コミュニケーションが表面的だったりで、frogsとしてはあと一歩みたいなケースがあったことも事実だからだ。

 さらに(3)で言うと、今回の2人に際立っていたのが、素直でストレートな情熱だ。決して器用ではないが、熱い気持ちが腹の底から伝わってくるのだ。なぜ際立っていたかというと、他の若者にありがちな言動と対比できるからだ。例えば、良い評価を得るために場当たり的に取り組んでいたり、本人は一生懸命のつもりでも何か本気じゃないことを見透かされてしまっていたり、自己の欲を満たすための邪な気持ちが見え隠れしてしまったりなどのケースが散見されるからだ。frogsに応募してくるような意識の高い学生たちの中にも、要領よく計算高く振る舞う層が含まれてきているということだ。