◆胃心地いいね パーントゥ食堂 宮古島市

薫製の香りが食欲をそそる1日10食限定の「カーキだこ丼」

店を切り盛りする邊土名清志さん(右)とレジ担当の奥浜正明さん(左)、調理担当の新里裕子さん=25日、宮古島市平良島尻

パーントゥ食堂

薫製の香りが食欲をそそる1日10食限定の「カーキだこ丼」 店を切り盛りする邊土名清志さん(右)とレジ担当の奥浜正明さん(左)、調理担当の新里裕子さん=25日、宮古島市平良島尻 パーントゥ食堂

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された伝統行事パーントゥで知られる宮古島市平良島尻にある「パーントゥ食堂」。住民13人が出資して設立した合同会社「島尻(すまず)」がことし9月、島尻購買店内にオープンした。地域住民の憩いの場でもあるアットホームな食堂には多くの観光客も訪れている。

 赤字経営が続いていた購買店を閉めるという話を聞いた「島尻」代表の邊土名清志さん(53)らが「日用品の買い物など、地域住民の生活を支えてきた場所が消える」との危機感を覚え、自治会に掛け合って4月から運営を開始。そんな中、お年寄りから「地元でそばを食べたい」との要望を受け、購買店内にイートインコーナーやテーブル席を設け、食堂を始めた。

 メニューの中でも地域特産のカーキダコ(薫製ダコ)を使った「カーキだこ丼」(850円)が1番の人気だ。地元の漁師が取ってきた新鮮なタコを、モクマオウのまきでいぶして薫製にする。島野菜やご飯と一緒に頬張ると、薫製のいい香りが口いっぱいに広がる。小鉢も2皿付き、1日限定10食の丼はあっという間に売り切れる。

 島尻ではかつてそばを食べるためには1ドルを握りバスに乗って市街地まで行く必要があった。お年寄りが「地元で食べられるようになって夢のよう」という「スマズそば」(600円)も売れ筋だ。

 元々地域住民のために始めた食堂。住民や出身者らは割引されるうれしい特典も。邊土名さんは「パーントゥも食堂もPRして地域を盛り上げていきたい」と話した。(宮古支局・知念豊)

 【お店データ】宮古島市平良島尻533。営業時間は午前11時半~午後2時。定休日なし(年末年始と旧盆は休み)。駐車場は5台。電話0980(72)5258。