沖縄美ら海水族館は29日、「グルクマー」や「クンジャンサバ」と呼ばれ親しまれているサバの仲間「グルクマ」の繁殖に世界で初めて成功したと発表した。約30匹の幼魚を、水族館に隣接する総合休憩所美ら海プラザ内の水槽で展示している。

繁殖したグルクマの幼魚(国営沖縄記念公園・海洋博公園提供)

 繁殖には「黒潮の海」大水槽で展示しているグルクマの受精卵を回収し、育成用の水槽でふ化させた。全長3ミリくらいの仔魚(しぎょ)の成長に合わせた餌の与え方が難しいが、約2カ月で全長15センチほどの幼魚まで成長した。

 今回の繁殖成功から活魚として流通のあるグルクマの養殖技術への貢献や、群れを作って泳ぐグルクマの展示拡大などが期待できる。

 飼育員の松本瑠偉さん(41)は「2002年の開館以来の取り組み。成長の早さも分かった」と手応えを話した。