【宮古島】2016年度の市町村民所得が前年度比で9・9%増と大幅に伸びた沖縄県の宮古地域。背景には大型公共工事やホテルやアパートなどの建設ラッシュが続いたことが挙げられる。宮古島商工会議所の砂川恵助専務は「建設ラッシュが続く中、作業員の給与が高騰したのも要因の一つだろう」と分析する。

2016年度に着工した宮古島市未来創造センター=29日、宮古島市平良東仲宗根

 宮古島市などによると、16年度は市未来創造センター(工事費約54億円)、JTAドーム(同43億円)など大型の公共工事が着工し、民間でもホテルやアパートなどの建設も相次いだ。

 宮古島では15年に伊良部大橋が開通して以降、急増した観光客に対応するためホテル建設が急伸。また、ホテル従業員や建設作業員の宿泊施設の建築も並行するなど需要は高かった。

 砂川氏は17年度以降の市町村民所得について「下地島空港ターミナルや伊良部小中一貫校、市役所新庁舎などの建設もあり、当面は上昇傾向が続くのではないか」とみる。

 一方、宮古島市民1人当たりの所得が41市町村のうち32位にとどまったことは「建設だけではなく観光も重要。特産品販売や商店街への誘客など、島全体に恩恵が行き渡るような工夫も必要だ」と話した。

1人当りの市町村民所得は、宮古島市が214万千円、多良間村が226万4千円だった