【浦添】26日に浦添市が主催した「深夜の子連れ飲食の制限についての大円卓会議」で、登壇者の学習塾経営の男性が「貧乏とあほは遺伝する」と発言し、批判が寄せられている。市は同会議の動画を動画投稿サイトで掲載していたが29日、「修正箇所があるため」として配信を止めた。

 会議は登壇者7人が参加し、市民100人の前で制限についての持論を述べた。

 男性の発言は会議の前半で「沖縄に来て驚いたのは、すごく嫌な言い方ですが、貧乏とあほは遺伝するなと思いました」とした。発言の後、県内では深夜のスーパーに子どもがいる現状をさして「深夜に子どもを連れ回す親がいるなら学校が頑張ってもだめだ」などと話した。

 男性は発言について「子どもの環境の話をしていた。DNAの話ではない。発言の機会が少ないと感じあえてキツい言葉を使った。思いが伝わりづらかったかもしれない」と説明。「学力を上げて貧困の連鎖を断つには、夜型社会という環境を変えないといけない」と話した。

 登壇者の一人だった松本哲治浦添市長は「議論活性化のためかもしれないが、表現自体は良くなかった」。会議の司会を務めたみらいファンド沖縄の平良斗星副代表理事も「あおり発言と認識している」と問題視。一方「発言をただすなどして本来の議論を止めるのはどうかと判断し、触れなかった」と話した。

 同じく登壇していた琉球大学教育学研究科の上間陽子教授は、「ヘイト発言が公の場でされた。あの発言こそ制限条例の帰結。目的がどうであれ制限は人の在り方を断罪することに使われる」と指摘。「その場で抗議しなかったことを後悔している」とし、会議の様子を報じたマスコミが発言について報道しなかったことにも苦言を呈した。