40年前に大流行した「スペースインベーダー」には心をわしづかみにされた。コンピューターゲーム時代の幕開けを告げ、子どもにとっては「遊び」が大転換した出来事だった

▼以後、家庭用ゲーム機が人気を呼び、現在はスマートフォンで気軽にゲームが楽しめる。同時に課題も表面化している

▼ゲーム依存に関する10~20代を対象にした国の初の全国調査で、ゲームをする時間が長いほど仕事や健康に悪影響を及ぼしている実態が浮き彫りになった。睡眠障害や身体的症状が出てもやめられないケースも。1日6時間以上ゲームする人の2割以上が半年以上自宅に引きこもっていた。課金により借金を抱えた例もある

▼世界保健機関(WHO)は今年、日常生活が困難になる「ゲーム障害」を依存症として認定した。スマホなどの普及で依存は世界各地で問題になっている。病気の分類に加えることで治療や予防法の確立などを期待する

▼今回の調査を基に国は対策を進める。ゲームに没頭する人をどう救うか。依存してしまう心の問題に向き合う医療や相談窓口の充実が求められる

▼利用者も使用時間の見直しのほか、保護者が子のスマホの使用を制限するなどの意識付けが重要だ。事業者側も依存症対策に踏み出すべきだ。適正にゲームに接する環境をどうつくるか、改めて考えたい。(内間健)