東京五輪で初めて実施される日本発祥の空手で、形男子の喜友名諒(29)=劉衛流龍鳳会、同女子の清水希容(25)=ミキハウス=と、組手男子75キロ級の西村拳(23)=チャンプ=が1日、全日本空手道連盟が定める選考基準を満たし、この競技で最初に代表となることが確実となった。
各国代表の東京五輪出場権は、来年4月6日時点の世界空手連盟(WKF)による五輪ランキングなどを基に決定される。日本連盟は同日をもって代表を「正式決定」する。
全日本連盟は、世界連盟の五輪ランキングで日本勢最上位者が2番手に一定以上の差をつければ代表に「内定」する。3選手はスペインのマドリードで1日まで行われたプレミアリーグ(PL)マドリード大会の成績が確定した時点で、この条件を満たした。
県出身で世界選手権3連覇中の喜友名。PLマドリード大会には出場しなかったものの、9月に日本武道館であった東京大会も含め今季出場した6大会全てで優勝しており、「全競技を通じ金メダル最有力」とされている。清水、西村も世界屈指の実力者で大きな期待が寄せられる。