【読谷】廃棄する海ぶどうを餌として出荷間際に与える方法で、シラヒゲウニの陸上養殖に挑戦している読谷村の漁業者、屋良朝彦さん(67)と福地進さん(62)が育てたシラヒゲウニを使った放流体験会がこのほど、村楚辺周辺の海岸であった。村漁業協同組合が主催。親子など約60人が参加し、約200個を放流した。

シラヒゲウニの放流を体験した子どもたち=11月10日、読谷村楚辺

 シラヒゲウニは県内で唯一食用として流通しているウニ。漁獲量の減少が続き、現在は統計データ上0トン(1トン未満)となっている。県内では資源回復に向けて稚ウニの放流を継続しているが効果が見えにくい現状だ。屋良さんたちは稚ウニではなく、約半年から1年かけて養殖した親ウニの放流で資源回復につながらないか、今後も継続して調査する考えだ。

 屋良さんは「これまで放流は稚ウニがメインだったが、親ウニを放せばすぐに繁殖につながるのではないかと期待を込めている。大切に保護・監察して、継続してデータを取りたい」と強調。子どもたちの参加によって「興味を持っていけすにも見学に来てくれたらうれしい。こうした機会で漁協関係の仕事に関心を持つ子どもが増えてもらえれば」と笑みを浮かべた。

 参加した渡慶次小1年の當山未久さん(7)は「とげがちくちくした」とはにかみながら「大きくなったらシラヒゲウニを食べたいな」と楽しんだ様子。同小6年の山内くるみさん(12)は「ウニを触るのは初めてで、ずっしりとして重かった」と話した。

 放流の後には福地さんが参加者に手作りの魚汁を振る舞った。