沖縄の演歌少年が全国デビュー-。沖縄市立美里中学校3年の石原昌徳さん(15)が来春、「石原まさし」の芸名でCDを発売し、演歌歌手としてのキャリアをスタートさせる。幼少期から祖父母の影響で演歌を聞き始め、中学に入って本格的に習い出してからは各種コンクールで優勝。関係者の目に留まり、東京のレコード会社に所属することになった。石原さんは「自分の力で、若い人にも演歌が広まってほしい」と意気込んでいる。

来春CDデビューを果たす石原昌徳さん。自宅には県内や全国の歌謡コンテストで獲得した優勝トロフィーが並ぶ=20日、沖縄市内の自宅

 両親が共働きで、幼い頃は祖父母と過ごすことが多かった。演歌に親しみ始めたのは4、5歳の頃。祖父が運転する車で聞いた北島三郎さんの曲がきっかけだ。「細川たかしさんの『北酒場』なども自然と口ずさんでました」と話す。

 歌うことに目覚めたのは小学4年生。校内の音楽鑑賞会で聞いた「オー・ソレ・ミオ」を帰宅後、家族に聞かせようと歌ったところ「ビブラートがいきなり出た」という。それ以来歌うことが好きになった。

 中学入学後、うるま市内で「上江田歌謡学院」を主宰する上江田健雄さん(63)に師事。上江田さんは「素直で純粋。飲み込みがとにかく早く、指導したらすぐに変化が見える」と語る。

 デビュー曲は「希望(ゆめ)は叶う」。〈千里の道も初めは一歩から〉と力強く歌い上げる応援歌だ。先月中旬に都内でレコーディングやCDジャケット撮影を終えた。CDは来年3月ごろ全国で発売され、カラオケでも配信される予定という。

 石原さんが所属するエスプロレコーズの若松宗雄代表は「歌がうまい人は山ほどいるが、歌の情景が浮かぶ人は少ない。歌詞の色合いを的確に表現できる声質が魅力」と太鼓判を押す。

 父の昌勝さん(50)は「以前、八代亜紀さんに会った時に『18歳までには歌手になれる』と言われたが、まさかこんなに早くなれるとは」と驚きつつ「全国で親しまれる歌手になってほしい」とエールを送った。

 石原さんは「同級生のみんなも『早くCD買いたい』と言ってくれる。本当にありがたい」と話し、「自分の歌を通して、10代の子たちにも演歌を知ってもらい、歌謡界を盛り上げたい」と笑顔で話した。問い合わせは同社、電話03(5771)5181。