5日午後5時34分、沖縄県の米軍キャンプ・ハンセンに近い金武町伊芸区の田んぼで、「照明弾らしきものが落ちてきた」と地元住民から110番通報があった。沖縄防衛局や石川署によると、米軍の照明弾とみられる物体は長さ約9センチ、直径約5・5センチの円筒状で、重さ250グラム。ワイヤとパラシュートが付いていた。けが人はいない。

上空から落下した照明弾らしきもの。パラシュートも開いている=5日午後、金武町伊芸(読者提供)

民間地に落下する前に行われていた照明弾訓練=5日午後、金武町伊芸(読者提供)

上空から落下した照明弾らしきもの。パラシュートも開いている=5日午後、金武町伊芸(読者提供) 民間地に落下する前に行われていた照明弾訓練=5日午後、金武町伊芸(読者提供)

 落下物は沖縄防衛局が回収し米軍に照会しているが、午後8時現在で回答はない。

 落下地点は民家から約50メートル、沖縄自動車道から約150メートルの距離。キャンプ・ハンセン「レンジ4」の都市型戦闘訓練施設からは300~400メートルほどで、付近には住宅が並ぶ。

 地元住民が午後3時55分ごろに落下する様子を目撃していた。午後6時前後に警察や金武町役場、沖縄防衛局の職員が順次駆け付け、現場を確認した。

 署や県警捜査1課によると、落下物の金属部分は黒く焦げ、所々に白っぽい灰のような付着物があった。

 県基地対策課によると、米軍はキャンプ・ハンセンで12月2~8日に演習を実施すると防衛局を通じて11月26日に県に通報。演習内容は実弾射撃、一般演習、廃弾処理、爆破訓練としていた。

 伊芸区によると、1956年以降に区内で起きた流弾や破片落下などの事件・事故は40件余り。08年12月には民家駐車場の車に流弾が当たった。

 金武町は11月から町役場屋上に「NO FLY ZONE」(飛行禁止区域)の大型サインを示し、米軍機に役場や学校上空を飛ばないよう促す取り組みを始めていた。