ITベンチャー「EC-GAIN(イーシーゲイン)」(北中城村、村田薫代表)が運営する、会員制交流サイト(SNS)での口コミを活用した通販サイト「temite(テミテ)」が17日、台湾でサービスを開始する。個人が手軽にネット販売を始められるのが特徴。SNSなどで強い影響力を持つ台湾のインフルエンサーを利用者に取り込み、日本商品や県産品の販路拡大を目指す。(政経部・川野百合子)

台湾進出に向け、台湾側のパートナーなどと連携に取り組むECゲインの村田薫代表(右)ら=10月中旬、台北市内(ECゲイン提供)

temite(テミテ)の仕組み

台湾進出に向け、台湾側のパートナーなどと連携に取り組むECゲインの村田薫代表(右)ら=10月中旬、台北市内(ECゲイン提供) temite(テミテ)の仕組み

 テミテは、アンバサダーと呼ばれるショップ運営者が、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSなどを活用し、友人やフォロワーらにお気に入りの商品を紹介、販売する仕組み。アンバサダーのショップから商品が売れると、出品企業から報酬がもらえる。報酬率は企業によって違うが、平均して販売金額の約10%を受け取れる。ECゲインは、売れた商品の販売手数料などで収益を得る。

 日本では現在、アンバサダー約1500人が利用。出品企業580店の商品、約3万点を扱う。台湾でのサービス開始直後は、これらの日本商品、県産品を台湾で紹介・販売してもらう。

 県内の事業者にとっては、台湾のインフルエンサーに商品を紹介してもらうことで、販管費を抑えながら台湾での販路拡大が期待できる。台湾側の出品企業も募り、2020年3月までに300店拡充する予定だ。

 サービス提供開始にあわせて同日、台北市内で、フォロワーが20万人以上いるインフルエンサーや、3~5万人に影響力を持つブロガーなどを招いた説明会を開く。出品企業を代表して、県産素材を使った「首里石鹸」のコーカス(那覇市、緒方教介社長)と、サトウキビの搾りかす「バガス」を活用した製品開発を手掛けるリノベーション(浦添市、山本直人代表)も参加し、商品を売り込む。

 ECゲインは、半年以内に台湾で5千人のアンバサダー獲得を目標に掲げる。村田代表は「台湾は個人創業が盛んで親日家も多い。旅行雑誌に載っていない、沖縄の商品を売りたいという声もある。日本商品や県産品の販路拡大につながれば」と意気込んだ。