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「照明弾が落ちた」驚く住民 演習場と隣接する集落、車に流弾が当たる事件も

2019年12月6日 10:00

 「ありえない」「子育てしている場所で怖い」-。米海兵隊の演習場キャンプ・ハンセンに隣接する沖縄県金武町(きん)伊芸区。照明弾のようなものが民間の田んぼに落下した5日、改めて基地の危険と隣り合わせの現実を突きつけられた区民は憤り、恐怖を訴えた。

 午後5時すぎ、山里均伊芸区長の携帯が鳴った。「照明弾が落ちた」。公民館から一報を受け、現場へ急いだ。「(落下は)何十年となかったことでびっくりしている」

 幸いにも稲刈り時期は終わっており、落下当時、人はいなかった。「演習場は民間地からわずかしか離れていない。狭い場所で演習してほしくない」と訴えた。

 区も夜から緊急の行政委員会を開き、6日の現場調査を決めた。山里区長は「調査後、役場と相談して対応を話し合う」と述べ、区としての抗議決議を協議する考えも示した。

 同区に住む会社員男性(39)は午後3時50分すぎ、運転中に上空で光る照明弾とみられる物体を見た。「伊芸で暮らしてきて初めて。何の光かと思った。住宅街のすぐそばだし、危ない」と懸念した。

 落下後の現場付近は警察官や報道陣、区民らでごった返した。近くのアパートに住む久高若菜さん(26)は1歳の息子を抱っこして不安そうな表情で様子を見ていた。「数年前にも伊芸区であった流れ弾の事件を思い出した。子育てをしている場所で、こんなことが起きるのは怖い」

 区民によると、集落では日常的に、まだ暗い早朝から深夜まで射撃音が響く。落下地点の近くに住む会社員の小波津昇矢さん(31)は「ありえない」と不快感を示す。「射撃音が普通になり感覚がまひしていたが、民間地への照明弾落下は驚きだ。米軍はできるだけ訓練しないでほしい」と要望した。

 

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