国連が策定し貧困や飢餓撲滅などを掲げたSDGs(持続可能な開発目標)という言葉を今年、見聞きしたという人は多いのではないか。残念ながら新語・流行語大賞の候補に入らなかったのは国内の関心の低さも関係しているのかもしれない

▼達成に向けて、何からどう始めたらいいのだろうか。私たちの生活と地球の問題のつながりを書いた話題の絵本「買いものは投票なんだ」の著者で、社会活動家の藤原ひろのぶさん(39)の講演での言葉は明快だった

▼多くの失敗を経験しながら、現在はアフリカのギニア共和国で製氷工場を経営し食の安全性の向上に取り組み、バングラデシュのスラム街では子どもたちに食事や学校へ行く支援をする

▼気候問題も紛争も貧困も根本は無関心から生じていると指摘する。「おかしい」と分かっていても「仕方ない」に変換する大人が多く、「思考を変え、行動を」と促す

▼世の中の多くの問題と私たちの日々の選択がつながっていると気づくことが大事だと説く。買い物もその一つ。牛肉を食べるのを減らしてみよう、プラスチック製品を使うのを減らそうなどちょっとしたことだ

▼一人一人が当事者で「できることはたくさんある」と訴える。小さな変化の積み重ねが地球と、子どもたちの未来を守ることにつながる。関心を持ち、行動しよう。(石川亮太)