沖縄県うるま市の平安座島東海岸に面する古墓の調査が11月18~23日に実施された。調査は沖縄国際大学の宮城弘樹准教授(考古学)と市教育委員会、平安座自治会が連携して進めており、昨年11月に続いて2回目。22日には石厨子(ずし)(骨つぼ)の墨書きを確認した。宮城准教授は「地元との関わりなどを調べたい」と話す。

平安座の古墓「トゥダチ」を調査した沖縄国際大の宮城弘樹准教授と、墓の内部=うるま市・平安座島

 墓は断崖の壁にある三つの横穴にあり、「トゥダチ」と呼ばれている。墓が造られた年代や経緯、埋葬されている人数などは不明。調査では、石厨子に、中国の暦で1725年に当たる「雍正(ようせい)三年」の文字が記されているのが確認された。

 毎年清明祭(シーミー)には門中そろって拝みに来るという前濱幸子さん(88)は「ウヤファーフジ(先祖)から拝む場所と伝えられている」と話した。平安座自治会の五嶋眞智子自治会長は「調査で墓と平安座区との関わりが明らかになることを期待している」と話した。

 年度内に予備調査の報告をまとめる予定で、宮城准教授は「琉球王国時代の大事な遺産なので、丁寧に調査していきたい」と意気込んでいる。(与古田徳造通信員)