沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園屋上で5日に測定されたMV22オスプレイの低周波音が、環境省の「低周波音苦情対応のための参照値」と、沖縄防衛局の「環境保全のための目標値」を超えていた事が7日までに分かった。同園への米軍機の部品落下事故から7日で2年が経過したが、新たに低周波音による騒音被害が明らかになった。

普天間飛行場を離陸するオスプレイ=4月、沖縄県宜野湾市

オスプレイの低周波音測定結果と環境省沖縄防衛局の指標

普天間飛行場を離陸するオスプレイ=4月、沖縄県宜野湾市
オスプレイの低周波音測定結果と環境省沖縄防衛局の指標

 米軍機による騒音被害を調べている琉球大学の渡嘉敷健准教授が5日、園上空を南から北向きにヘリモードのMV22オスプレイが飛行した際に、12・5~80ヘルツの低周波音を測定した。環境省は「低周波音問題対応の手引書」で、周波数に応じた「低周波音苦情対応のための参照値」を示している。

 同書の「心身に係る苦情に関する参照値」では、20~80ヘルツで参照値を上回っていた。80ヘルツでは参照値41デシベルに対し、95・5デシベルが測定されるなど、周波数によっては、参照値の倍以上の騒音が測定された。また「物的苦情に関する参照値」も20~25ヘルツで上回ったという。

 環境省の参照値は「工場、設置された施設等の固定発生源から発生する低周波音」が対象で、航空機による低周波音には単純には適用できない。

 一方で、航空機の運航に伴い発生する低周波音の影響について、沖縄防衛局が辺野古新基地建設でまとめた、環境影響評価書(アセスメント)の「環境保全のための目標値(目安)」でも、25ヘルツと40~80ヘルツで目標値を上回った。

 同評価書では、低周波音には「圧迫感や振動感による不快感などの人に対する心理的影響、生理的影響」と「建具のがたつきや置物の振動等といった物的影響」があるとしている。

 渡嘉敷准教授は「成人への影響と比べ、病気の人や子どもたちへの影響はまだ明確ではない」と話し、子どもへの低周波音の影響を懸念。「現在(同園の)保護者へのヒアリング調査などを進めている」とした。 (政経部・仲村時宇ラ)