国の特別天然記念物カンムリワシの放鳥が11月28日、沖縄県石垣市の川原橋に近い宮良川の土手沿いで行われた。放鳥されたのは今年8月に県道87号沿道で動けなくなっていたところを発見された個体で、2009年にも保護されたことがある「ココ」。沖縄県傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア施設で約2カ月間のリハビリを経て野生復帰が可能と判断された。2度目の放鳥となった「ココ」は宮良川の見晴らしのよい対岸へ元気よく飛び立った。

事故のけがから回復し、元気よく元の自然に飛び立つカンムリワシ=11月、石垣市内

 「ココ」は、近くを通った石井薫さん(35)に発見された。連絡を受けたカンムリワシリサーチが、たまよせ動物病院へ搬送し、無事に回復した。

 今年のカンムリワシ交通事故件数は石垣島で7件。死亡が5件で放鳥は2件目。

 環境省石垣自然保護官事務所の仲本光寿さんは「この時期や1~3月はカンムリワシの交通事故が多く、ドライバーには安全運転をお願いしたい」と呼び掛けた。

 石井さんは「発見時は動かなくなり死んだと思ってショックだったけど、こんなに元気になってうれしい」と喜んだ。(奥沢秀一通信員)