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首里城に続き琉球王の墓も… 世界遺産「玉陵」の扉が破損 防犯対策を検討へ

2019年12月11日 04:50
9秒でまるわかり!
  • 琉球国王が眠る「玉陵」の墓室扉が壊れ、1年以上も無施錠の状態に
  • 那覇市は修繕を検討したが、文化庁から現状保存するよう指導された
  • 敷地内に防犯カメラがないことから、市は有効な防犯対策を検討する

 琉球王国第二尚氏王統の国王が葬られている国宝「玉陵(たまうどぅん)」(那覇市首里金城町)の墓室扉のかんぬきが腐食して破損し、少なくとも昨年10月から施錠されていない状態になっていることが9日、分かった。

かんぬきが腐食し破損した東室の扉=那覇市首里金城町

 同日、那覇市議会11月定例会の一般質問で比嘉世顕市民文化部長が説明した。保存活用計画を策定する必要があり、修理は5、6年先になるという。平良識子氏(ニライ)に答えた。

 かんぬきが破損しているのは三つある墓室のうちの「東室」と呼ばれる場所。東室右側の扉は、沖縄戦で被害を受け、大きく三つに割れたものを復帰後に修復した。経年劣化が進み、表面の剥離(はくり)や扉自体の変形も見られるという。

 比嘉部長は「早急に何らかの補修等ができないか、国や県との調整を進めたい」と語った。また、玉陵敷地内に防犯カメラが設置されていないことから「防犯に有効な手法について調査検討したい」とした。

 市によると、扉の破損を確認したのは昨年10月。修繕を検討したが、文化庁から、補修の手法について慎重に検討する必要があり現状のまま保存するよう指導を受けたという。

 扉は石でできており、比嘉部長は「扉が人為的に動かされた形跡はない」と強調した。

 東室には尚円や尚真といった歴代の国王が葬られている。1975年に墓室内の学術調査があったが、それ以降墓室内の調査はされていないとう。

 
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