放射性物質を組み込んだ医薬品を服用し、がん細胞を体の内部から放射線で攻撃する「アイソトープ治療」を巡り、過去5年間に全国46の医療機関が人工透析中や認知症などの患者計130人の治療を断っていたことが日本核医学会のアンケートで12日、分かった。放射性医薬品による透析装置の汚染や、介護者が被ばくする恐れなどがあり、治療が難しいことが理由とみられる。同学会によると、治療を断っている実態が判明したのは初。

 アイソトープ治療を断った理由

 高齢化が進む日本では、透析や認知症の増加が予想され、アイソトープ治療の開始が大幅に遅れると病状が悪化する恐れがある。同学会は対応策の取りまとめを検討している。(共同通信)