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侵入者知らす警報、本当は火事だった 首里城火災 仮眠中の同僚警備員を起こさず一人で現場へ 

2019年12月14日 07:00

 首里城火災発生時に正殿がある城郭内の奉神門で待機し、警備と監視に当たっていた3人のうち、勤務形態に沿って仮眠中だった2人が、異常を知らせる警報が鳴った直後も仮眠中だったことが13日分かった。正殿などを管理運営する沖縄美ら島財団の花城良廣理事長が、同日の県議会土木環境委員会(新垣清涼委員長)の参考人招致で説明した。

(資料写真)激しく燃える首里城

 財団は、消防計画に基づいた行動だとする一方、議員からは緊急事態を「甘く見ている」などの声が上がった。質疑では、火災発見時の連絡体制や管理意識への批判も相次いだ。

 火災発生後、正殿で最初に鳴ったのは侵入者探知を目的とした人感センサー。警備員は侵入者を想定し、仮眠中の2人を起こさずに1人で正殿へ行った。

 正殿内には消火器や、火災を奉神門の監視室へ知らせるボタンが設置されているが、内部に煙が充満していたため、使えなかったという。警備員が携帯していたトランシーバーは、奉神門との連絡用だった。

 花城理事長は、警備員は「通報と消火器を取りに急いで奉神門に戻り、仮眠中の2人へ火災発生を伝えた」と説明した。

 財団は、消火栓やドレンチャー、放水銃を同時に使用した際の稼働時間を「私どもでは把握していない」と答弁。議員からは「優先して使う設備が、日頃からシミュレーションされていない」と指摘が上がった。

 花城理事長は火災の影響で、財団が管理運営する首里城の有料区域で2019年4月から20年3月までで「約3億5千万円程度の赤字になる」との予測を明らかにした。県によると、財団が負担する年間2億3千万円の国有財産使用料の減免に向け、国との協議を開始しており、12月中には協議を整えたい考え。

 
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