緊張感から解き放たれ、乗り込んだ取材車で恐る恐る目を通した学生らのコメントに手応えを感じ、勇気づけられた。地域に密着した記事は「読まれる」と。昨日、沖縄国際大学の「沖縄ジャーナリズム論」という講座で教壇に立った

▼「地域報道の醍醐味(だいごみ)」との大げさなテーマはさておき、地域と距離が近い地方記者の日々の取材と裏話、現場を駆けずりまわる同僚記者らの個性や得意分野なども紹介

▼新聞に対するお堅いイメージを少しでも和らげたいとの狙いがあった。動物ネタに、高齢者や子どもたちの活躍、新規ビジネス、芸能、スポーツ、事件事故、米軍基地問題も合わせて約120本の記事で「何でも屋」ぶりを紹介

▼もの静かな授業態度からはうかがい知れなかったが、学生らの地域ニュースへの関心が高いことが分かった

▼「記事を書く記者の情報もあり、ますます地域密着の新聞に興味を持った」(3年女性)、「地方面の記事には記者の『遊び心』もあると知り、今後は読んでみたい」(3年男性)

▼一方、新聞を毎日読んでいるという学生は片手で数える程度。若い世代が欲しているニュースをどう届け、読んでもらうかは発信側の課題だ。世はスマホ全盛期。ウェブ部門との連携強化が鍵になる。現場は現場でまだまだ地域に眠るニュースを掘り起こしたい。(石川亮太)