首里城公園の公開区域が拡大された翌日の13日は、朝から多くの修学旅行生が訪れた。広福門の前では火災で黒焦げになった材木や崩れた瓦を見学、奉神門の前でガイドによる正殿の説明に耳を傾けていた。首里城付近の観光施設は、にぎわいを取り戻し関係者は久々の客足を喜んだ。
那覇バスは、これまでの車窓から首里城を眺めるツアーから、時間が許す限り城内を巡るツアーも組み込んだ。担当者は「短い時間だが、首里城の現状を見た、ツアー客から応援の声が続々と寄せられている」と話した。
公園内の売店では、火災以降の売り上げが8割以上減少する店舗もあったが、この日はにぎわいを取り戻した。
店員の女性(56)は、「これまでと比べ時間をとって見ているような気がする」と、忙しく接客していた。別の店の女性店員(56)は「久々ににぎわってうれしい。このまま続くのを期待したい」と話した。
12日の入場者は約5千人、13日は7千人と増加傾向となっている。