世界の大舞台で堂々と訴えるスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん。米誌「タイム」で1927年から続く「今年の人」に最年少の16歳で選ばれた

▼同誌は、温暖化防止という「地球が直面する最大の課題の代弁者」と評価。若い世代の新リーダーとして期待した

▼2016年に選ばれたのは米トランプ大統領。グレタさん選出に関し、73歳の先輩はツイッターに「ばかげている」「落ち着け、グレタ」などと投稿した。グレタさんは「今は落ち着いていて友達と映画を見ている」と皮肉で切り返した。ブラジルの大統領の「ガキ」との揶揄(やゆ)には、自己紹介欄に「ガキ」と書いて応酬した。大人なのはどちらか

▼ひるがえって二酸化炭素を多く排出する石炭火力発電を推進する日本。国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)で、小泉進次郎環境相は脱石炭へかじをきることは表明しなかった。環境団体から対策の消極的な国として「化石賞」に選ばれた。1会議で2度目である

▼グレタさんは同会議で演説し「最も危険なのは何もしていないのに、対策をしているふりを許すこと」と大人世代の政治家や企業経営者を批判した

▼未来へ向けたまっすぐな訴え。温暖化は同時代を生きる全ての人に関わる課題だ。日本を含む先進国はより大きな責任を果たす必要がある。(内間健)