沖縄空手の学術研究を推進する第3回沖縄空手アカデミー(主催・県空手振興課)が12日、県庁であった。琉球史が専門の県立芸術大学の麻生伸一准教授が、「琉球王国時代の軍事と軍備」と題して講演し、琉球人は武装をしていなかったのか、薩摩藩による武具統制はどのように行われていたのかなどを、資料を使いながら紹介した。

琉球王国時代の軍事や軍備について講演する麻生伸一准教授=12日、県庁

 麻生准教授は、首里王府が奄美や宮古・八重山地域などを侵略していた時代を振り返りながら、15~16世紀に記された資料に、琉球の人々が刀を持ち歩き使用していたことをうかがわせる記述があることのほか、琉球を武器を持たない平和な地としてナポレオンに紹介したバジル・ホールの航海記などを紹介。絵画や文献などから、琉球で帯刀の慣習に変化が現れる様子を解説した。

 麻生准教授は「琉球は武器がなかったのではなく、薩摩藩による統制や管理の一方で、個人所有の武器は一定数存在していたと考えている。空手の展開や導入、継承を考えるときに武器のありようを考えるのも一つの材料になるのではと思っている」と話していた。 

 第4回は来年1月30日、午後2時から那覇市奥武山町の県体協スポーツ会館で。県立芸術大学講師の鈴木耕太さんが「沖縄空手と芸能」をテーマに報告する。