米国で遺伝子組み換え食品や農薬への反対運動を続けるゼン・ハニーカットさんを招いた講演会が12日、那覇市の県立博物館・美術館講堂であった。主催は「沖縄の食と農を守る連絡協議会」で、約220人が参加。ハニーカットさんは米国での健康被害や世界的な食への意識の高まりなどについて語り、「日本にも規制なく米国から食品が入ってくるが、消費者が望めば変わる。小さいことでも何か行動を起こしてほしい」と訴えた。

遺伝子組み換え食品などの危険性を訴え、連帯を呼び掛けるゼン・ハニーカットさん=12日、那覇市の県立博物館・美術館講堂

 ハニーカットさんは3児の母親で、ナッツを食べた息子がアレルギー反応を起こし命の危機にさらされた経験がある。その後、遺伝子組み換え食品が関係していたと知った。全米の母親らをつなぐ市民団体「マムズ・アクロス・アメリカ」を創設し、運動を展開している。

 講演では、遺伝子組み換えやゲノム編集による食品に消費者が分かる表示が義務付けられないことなどを問題視。がんの原因だと米国で4万5千件の訴訟が起きているという除草剤グリホサートなど農薬による健康被害の問題も挙げた。

 食品の安全に対する不信感などから、欧州や米国でオーガニック市場が急速に伸びていることも説明。政府に表示義務を求めたり、有機食品を推奨するなど「皆さんで日本を守ってほしい」と呼び掛けた。

 講演会では県内の有機農家や飲食店経営者らによるリレートークもあった。