音楽家の宮沢和史さんや琉球國祭り太鼓のメンバーらが出演する公演がこのほど、インド首都デリーにある劇場「シュリーラームセンター」で開かれた。宮沢さんは昨年、国際交流基金ニューデリー日本文化センター主催の「Okinawa KI HAWA(ヒンディー語で沖縄の風)」事業で琉球弧の文化・芸能、歴史を伝えるために単身インドに渡り、インド人の日本語学習者向けに「島唄」を披露。今回は昨年に続くもので、祭り太鼓の佐久田瞬香さん、喜屋武悠さん、具志堅力さん、内間大夢さん、新名美彩子さん、若手民謡唄者のHIKARI(宜寿次光)さん、新垣成世さんらを伴っての公演となった。

舞台の垣根を越えてカチャーシーで一体となった会場=インド・デリー

 叙情あふれる「二見情話」や躍動感たっぷりの「五穀豊穣」などを披露。出演者全員による「島唄」や、アンコールでは宮沢さんの曲「シンカヌチャー(仲間たち)」で盛り上がった。最後に舞台と観客の垣根を越えて全員でカチャーシーを踊った。場内はインド人による指笛が鳴り響き、拍手喝采のうちに幕を閉じた。

 宮沢さんは「次回来る時はぜひ民謡の唄者とエイサーを連れていきたいと決意しました。歌や踊りが大好きなインドの方々に必ず受け入れられると確信したからです。結果は想像以上でした。一つの小さな橋がインドと沖縄に懸かった気がします」と語った。

 観覧したインド人の日本語学習者は「去年の宮沢さんの歌う沖縄の音楽に感動し、今回は家族と見に来た。このような機会をもっとつくってほしい」と話した。祭り太鼓の喜屋武さんは「インドでも温かく受け入れてもらえることが分かり、エイサーを知らない人々の前でのパフォーマンスをすることの手応えを実感できた」と語った。

(写図説明)舞台の垣根を越えてカチャーシーで一体となった会場=インド・デリー