沖縄タイムス+プラス ニュース

“お前”発言まで飛び出た石垣市議会 一斉反発に「ごめんなさい」 政策論争は深まらず

2019年12月17日 10:10

 石垣市自治基本条例を廃止する条例案の質疑・討論には野党8人、与党4人が廃止か存続かを巡って激しい舌戦を展開した。与野党対決は徐々に熱を帯び、提案者である与党の石垣亨氏(自由民主石垣)が、質問に立った野党の内原英聡氏(ゆがふ)に対して「お前」と発言するなど丁寧に理解を求める姿勢が見られず、政策論争は深まらなかった。

石垣市自治基本条例を廃止する条例案の質疑で、提案者の石垣亨氏の説明に険しい表情を浮かべる野党市議=16日、石垣市議会

石垣市自治基本条例について主な経緯

賛成・反対の内訳

石垣市自治基本条例を廃止する条例案の質疑で、提案者の石垣亨氏の説明に険しい表情を浮かべる野党市議=16日、石垣市議会 石垣市自治基本条例について主な経緯 賛成・反対の内訳

◆「議事機関とあるだろ、お前」

 内原氏は自治基本条例の逐条解説で議会は「市」に含まれていることから、石垣氏が今議会中に答弁した憲法93条の議会の定義について質問。これに対して石垣氏は「(憲法93条に)議事機関とあるだろ、お前」と語気を荒らげ、野党や傍聴席から一斉に反発を受けた。

 その後の答弁で「気に障ったなら謝ります。ごめんさない」と陳謝した。

 野党の宮良操氏は条例逐条解説に明記されている議会も含まれる「市」の解釈論について、「提案者は当初の説明で市の位置づけに議会は入らないと述べていた」と指摘しながら見解を求め、石垣氏は「自治条例には議事機関の用語の定義はない。条例は不備、欠陥がある」と反論した。

◆かみあわない議論

 野党の前津究氏は、二元代表制の円滑な運用ができないという石垣氏に主張の根拠を求めた。石垣氏は「条例にある市民や職員が施策の立案から意思決定、評価までを認識してやっているとは思えない。守れないルールは適切に処理すべきだ」とかみあわない部分もあった。

 提案賛同者の1人、与党の砥板芳行氏(自由民主石垣)は「現在の社会情勢に合った新たな条例をつくるためにも現条例の廃止が必要」と理解を求めた。

 友寄永三氏(同)は「自治基本条例がなくなると民主主義の崩壊というが、もともとは条例がなくとも市は市民中心の市政運営をしている。条例は誤ったメッセージを市民に送っている」と条例廃止を訴えた。

 
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気