参加者が花を手に性暴力に抗議する「フラワーデモ」の呼び掛け人の一人で、作家の北原みのりさんが11日、那覇市のなは女性センターで講演した。性被害事件の無罪判決や、女性の合格を抑制する東京医科大の不正入試問題などに強い憤りを表し「女性たちが『社会を変えなきゃ生きていけない』と声を上げ始めている」と語った。 

フラワーデモに合わせて来県し、講演した北原みのりさん=11日、那覇市・なは女性センター

 北原さんによると、3月に4件相次いだ無罪判決を先んじて報じたのは毎日新聞の20代女性記者。「誰も注目していなかった事件。無罪だからこそ記事になり、有罪だったら記事にならなかった。女性の立場から見た社会の理不尽に意識を持つ記者がいたからこそ、社会が大きく反応した」と指摘した。

 一連の判決を受けて始まったフラワーデモ。「触られた」と訴えても取り合ってもらえず、暴行の痕が見た目で分かりやすいことから「殴られた方が良かった」と口にする性被害者もいると実感を込めた。

 30年ほど前に仕事関係者と帰宅途中、レイプ被害に遭った知人が「嫌な予感がしたのに車に乗ってしまった」と自らを責め続けた苦悩にも触れ「自分が悪いんだという女性が一人もいない社会をつくっていきたい」と強調。「政治家も司法も、こういった声を無視できない」とし、来年3月に予定される刑法改正の審議に、被害当事者が参加する必要性を説いた。

(写図説明)フラワーデモに合わせて来県し、講演した北原みのりさん=11日、那覇市・なは女性センター