重度の障がいがある那覇市立小禄中学校2年生の湯地駿羽(ゆじはやと)さん(14)が18日、2人のヘルパーと共に修学旅行に出発した。2泊3日を関西で過ごす。旅行に同行する湯地さんの母三代子さん(45)は「皆さんの理解があって必要な支援を得ることができ、本当にありがたい。駿羽には元気よく楽しんでもらいたい」と願った。

修学旅行に出発した湯地駿羽さん(中央)ら=18日、那覇空港

 県立特別支援学校と市町村立の学校では修学旅行の付き添いに必要な費用の補助に違いがあったことから、家族が市に支援を求めていた。那覇市教育委員会は独自で特別支援学校と同等の補助をする見込みだ。

 湯地さんは18日午後の便で大阪(伊丹)空港に向けて出発した。期間中はヘルパーが移動介助などに当たる。先に出発した他の生徒たちと19日に合流し、京都では金閣寺や清水寺、大阪ではユニバーサル・スタジオ・ジャパンを訪れる。

 担任の仲本政毅(まさみ)さん(30)は「みんなと一緒に記念撮影にも参加し、安全に最後まで修学旅行を楽しんでもらいたい」と気を引き締めた。

 見送った父啓幸さん(47)は「那覇市の決断は大きい。同じような境遇の子たちも修学旅行に参加しやすくなるのでは」と期待する。父親から「楽しんでよー」と体をさすられた駿羽さんは、うれしそうに目をくりくりと動かしていた。(社会部・比嘉桃乃)