胃心地いいね

はみ出る巨大三枚肉 炭火であぶり豊かな香り 複雑で濃厚なスープと合わせた沖縄そば 

2019年12月21日 07:00

◆胃心地いいね 島豚家 本部町豊原

器からはみ出る大きな三枚肉が目を引く「特製炙り島豚つけ麵」

古民家風のゆったりした店内はカウンターや掘りごたつ席を備える=3日、本部町豊原・島豚家

島豚家

器からはみ出る大きな三枚肉が目を引く「特製炙り島豚つけ麵」 古民家風のゆったりした店内はカウンターや掘りごたつ席を備える=3日、本部町豊原・島豚家 島豚家

 器から立ち上る湯気が、炭火であぶった豚三枚肉の香ばしさを運んでくる。スープに自家製麺を浸してすすると、豊かなカツオの香りが鼻から抜けていった。かつお節とあぐー豚、やんばる地鶏で取っただしで仕込んだスープは濃厚なうまみの中に酸味も感じ、複雑で飽きない味。香りネギや玉ねぎなど県産野菜が存在感を放ち、約150グラムの三枚肉は食べ応え十分だ。

 「特製炙(あぶ)り島豚そば」は1080円、「特製炙り島豚つけ麺」は1210円。沖縄そばにしては比較的高価な一杯は、県産素材にこだわった結果だ。店主の金子亮さん(44)は「現地の物を使えば生産者、地域に貢献できる。県産素材に付加価値を付けることが自分の役目」と強調する。

 金子さんは神奈川県出身。「すしが好きな母親にいっぱい食べさせたかった」と、中学卒業後に料理人の道へ進んだ。日本料理店に勤め、16歳でフグの調理免許を取得。会席料理やうなぎ、天ぷらの調理法を学び、北海道のすし店でも腕を磨いた。北海道で働いていた30歳当時、社員旅行で訪れた沖縄の海に魅了された。「やっと居場所を見つけた」と移住を決めた。

 沖縄にある食材でどんな料理を提供できるかを考え、浮かんだのは沖縄そばだった。気軽に食べられる県民の味だが、外国産食材を使う店も多い。観光客に県産食材を食べさせなくてもいいのか-。

 2010年に本部町内で開店し、今年7月に古民家風の現店舗に移転した。金子さんは「ゆでたての麺、焼きたての肉、熱いだしと、沖縄そばの一番おいしい状態を楽しんで」とPR。「ここでしか食べられない味で、沖縄そば初のミシュラン獲得を目指す」と意気込んだ。ハレの日、特別な日に食べたい一杯だ。(北部報道部・又吉嘉例)

 【お店データ】本部町豊原479番地。営業時間は午前11時~午後3時半。木曜、日曜、祝日定休。今月29日から来年1月5日まで休み。40席。駐車場22台。電話0980(43)6799。

 

  連載「胃心地いいね」の記事をまとめたグルメサイトの試験版がこのほど、開設された。サイト名は「Dikitoon(ディキトーン)」。2003年の企画開始からの過去記事のうち約250件を掲載。地図検索もでき、現在地から近い飲食店も探せる。利用者の反応を見ながら、改善を続け、完成を目指す。アドレスはdikitoon.com
 

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