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琉球王国時代から600年続く「お水取り」 首里城再建の願い込め奉納

2019年12月23日 18:00

 【国頭・那覇】琉球王国時代から約600年続くとされるお水取り行事が22日、国頭村辺戸で営まれた。住民ら5人が人々の健康や首里城の再建を願い、国王らの年始儀式に使う若水をくんだ。首里当蔵町の円覚寺跡に運んで奉納した。

大川からクバの葉のひしゃくで水を取る佐久眞カツエさん=22日、国頭村辺戸

地元の若水を持参した浦添市文化協会の玉城弘副会長(右)ら。国頭村辺戸や首里当蔵町の人々と一緒に奉納祭に加わった=22日、那覇市の同町

大川からクバの葉のひしゃくで水を取る佐久眞カツエさん=22日、国頭村辺戸 地元の若水を持参した浦添市文化協会の玉城弘副会長(右)ら。国頭村辺戸や首里当蔵町の人々と一緒に奉納祭に加わった=22日、那覇市の同町

 お水取りは1943年ごろに途絶え、98年に復活した。首里からの大掛かりな参列は昨年終わり、今年は火災に心を痛める人々を気遣って神衣装ではなく普段着で、奉納時も行列はしなかった。

 辺戸で佐久眞カツエさん(64)は地元のせせらぎ、大川(うっかー)からクバの葉のひしゃくで水をすくい、つぼに注いだ。舜天王統の義本王(在位1249~59年)の墓を守る家の人で、神アサギや御獄でも酒や米を供えて祈った。

 佐久眞さんは「首里城復興のために必ずやらなきゃと思った。今後も無理なく続けたい」と話した。

 浦添市文化協会の玉城弘副会長(77)らも同市内の澤岻樋川(たくしひーじゃー)から若水を取って奉納に訪れ「災難に打ち勝ち、いい新年になりますように」と願った。

 奉納に立ち会った首里当蔵町自治会の仲本久美子さん(70)は「急きょ連絡があって来られた人もおり、平穏を願う人の気持ちの強さを感じた」と話した。

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